代表挨拶

日本では、いつ自然災害に遭遇してもおかしくない昨今。
「まさか自分が被災者になるなんて」と思ったことはないでしょうか。
ここ近年、多発する災害の被災地でよく耳にするようになりました。
今まさに、その時代を生きている私達は「その時」何が必要なのかを考えさせられます。

兵庫県では1995年、阪神淡路大震災で多大な被害にあいました。
その時、たくさんのボランティア活動の支援を受け、後にボランティア元年と称され危機感を持った現在社会に定着するまでになっています。
その後の被災地での災害支援活動はボランティアセンターを介した活動とNPO・NGO独自での活動が中心となっています。

しかしながらテレビ、新聞などマスメディアを通じて寄せられる被災地での声は必ずしも災害支援活動に伴っているとは限りません。
高齢化が進む社会と同様に被災地では高齢者の方がいつまでも行政やボランティア活動からの支援を受けられず途方に暮れる姿をよく目にします。
特に被災家屋の片付けなど災害廃棄物撤去は災害発生からかなりの時間を要しての対応となっているのが現状です。さらに2020年初旬には新型コロナウイルスが蔓延し、感染拡大防止規制が発令され県外ボランティアの受入れが困難になり今まで以上に支援が難しい状況となっています。

被災することによる苦しみや悲しみは「気持ちだけでは助からない」
日本古来からある、向こう三軒両隣いわゆる「長屋文化」を基に現在のコミュニティ社会の大切さも考え、土木・建設・廃棄物関連企業が結束し一般の企業が中心となり行政では賄いきれない専門的な災害廃棄物の撤去を主に一日でも早く元の所に戻れるよう、被災地での本当の「叫び声」に応えるべく当団体を設立致しました。

また当団体は高度経済成長期の負の遺産でもある環境問題の行政責任、企業責任を追求し問い正していく活動も視野に行っていきたいと思っております。

令和2年12月
一般社団法人 ひょうごまち再建 
代表理事 大森繁夫

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